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2008年11月14日 (金)

ひどかった12日付紙面

新聞紙面の美しさ

   
12日付朝日新聞の朝刊。

一面を見て、「これはないだろう!」と思った。「ないだろう」というのには2点ある。
ひとつは、トップ記事にある「定額給付金」のこと。
選挙/大作ミエミエのバラマキに輪を加えた辞退額設定のバカバカしさ。
与謝野馨が「辞退を前提にしたのでは制度ではない」とかみついたのは至極もっともなこと。

ニュースの中身に関してのことだ。(写真の1.の個所)
もうひとつの「これはないだろう」というのは、中央部に左側にある二つの見出しレイアウトに関してのことである。(写真で2.の個所)
「控訴審は一審尊重を」という裁判制度の見出しの真下に「陳前総統逮捕手続き」がある。こんな変てこなレイアウトはまったくもって初めて見た。

「見出しを上下につけてはいけない」という新聞整理の基本的なタブーを侵している。新聞整理用語では「煙突」と称し絶対的にやってはいけない鉄則のひとつである。
ブランケット判と称する大きな紙面(対する「小さい紙面」はタブロイド判)は、ざっと見たとき、いくつもの記事が一目で理解できる「一覧性」を意識した割り付けがなされる。だから記事の流れを分断する「腹切り」と「煙突」は見やすさを決定的に損なうことからタブーとされる。
見出しはそれぞれに記事の内容を主張しつつ、見出しに取られた段の数・見出しの本数でその新聞社の記事に対する価値判断をも示す。

大きな一頁に見出しの大小と記事、写真がバランス良くレイアウトされた紙面は、鑑賞に耐える美しさがある。スポーツ新聞などは、担当した整理部記者の名前が書かれるようになった。整理部の「エディトリアル・デザイナー」としての地位も高まったということであろう。

紙面レイアウトが見やすさを求め進化していくの当たり前と思うし、「腹切り」も手に持って「折って」見たときの見やすさがある、という点で受容する。
でも、美しさを損なってはならない。
この12日の朝日の紙面は「これはないだろう!」と嘆きたくなるほどに美しくない、特筆すべき紙面であった。

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