師匠と縁があって「再会」する
[ 製本 ] |

なんとも不思議な縁を感ずる出来事があった。
「六十年後 よみがえった父の手紙」の再度の修整作業にはいっていた。
著者からお預かりしていた写真のアルバムをめくっていたとき、本の23頁に載せた写真にふと目がいった。
沖縄の戦没者墓苑に遺族があつまり、碑の前に代表者が立ち追悼文を読んでいる写真である。読まれている初老の方の顔に釘付けとなった。似ている。倉田先生に酷似している!20数年前、自分が四十代のころに製本を教わった倉田文夫師だ。
生前、師は「毎年6月に沖縄に行く。実兄の慰霊祭出席だ」と言っておられた。
確認したい。
新宿区新小川町の「倉田図書製本店」に電話をした。奥様がでられた。「ご主人の兄上は重砲23連隊におられましたか?」「はい」。
一瞬、私は胸が一杯になった。
奥様には、写真のコピー許可をいただき一度お宅にお邪魔させていただきたい旨を伝えた。
平成2年の弔問以来久しく御無音に打ち過ぎた。
師匠は東京都製本工業界理事長や技術専修学校長を長くつとめ、人望もあった。われわれ弟子たちにも温かい人柄で接してくれた。私は師から製本技術だけでなく、その人間性についても学びたいとも思っていた。だから、師が沖縄慰霊祭に参列されていたという話はずーと記憶に残っていた。
本「六十年後よみがえった~」は、母のタンスの底に眠っていた手紙を娘さんが発見され記憶にも残っていない父と再会した思いをするという話である。
その本づくりのお手伝いをしたという縁で、私も今回はからずも、生前の師匠と再会したような思いになった。
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前を走っているクルマのイライラ運転の話になったとき、車種によって運転傾向ってあるよなー、ということになって、一人がカローラをあげサニーをあげた。私も「プリメーラもあるぜ」と付け加えた。

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